薬指の標本

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小川洋子
5点
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購入した作品の読み方

あらすじ

楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡……。人々が思い出の品々を持ち込む〔標本室〕で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは……。奇妙な、そしてあまりにもひそやかな、ふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。表題作ほか「六角形の小部屋」収録。

レビュー・口コミ(1件) 一覧へ

  • 二編とも、静かで奇妙、だのに綺麗な風景が浮かんでくるような話。ほっこり優しい話とはいかないけれど、好きです。

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    5点
    みちのこさん