キッドナップ・ツアー
購入した作品の読み方あらすじ
5年生の夏休みの第1日目、私はユウカイ(=キッドナップ)された。犯人は2か月前から家にいなくなっていたおとうさん。だらしなくて、情けなくて、お金もない。そんなおとうさんに連れ出されて、私の夏休みは一体どうなっちゃうの? 海水浴に肝試し、キャンプに自転車泥棒。ちょっとクールな女の子ハルと、ろくでもない父親の、ひと夏のユウカイ旅行。私たちのための夏休み小説。
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「夏休みの1日目、私はお父さんに誘拐された」そんな出だしから始まるこの「キッドナップ・ツアー」私がこの本を初めて読んだのがこの主人公の女の子と同じ小学5年生の時でした。今でも読むと、あの子供の頃の夏休み、じりじりと照らす日差しに大合唱する蝉の声、汗をかくジュースの缶。そんなことを思い出して懐かしいような切ないような気持ちになります。肝試しをしたりキャンプをしたり、壊れかけた自動販売機でジュースを買って飲む。ちょっとへんてこな親子の誘拐旅行をぜひ体験してみてください。