巣立ち―お鳥見女房―
購入した作品の読み方あらすじ
嫡男久太郎の婚姻の日が近づいていた。相手は、珠世の夫伴之助に苛酷な陰働きを命じた前老中水野忠邦に連なる家の娘、鷹姫さま。祝言の日までの心労、婚礼の場での思わぬ騒動、そして次男久之助も人生の岐路を迎えて──。家族が増えた矢島家では、喜びも増え、苦労も増える。姑となった珠世に安寧の日々は訪れるのだろうか。人情と機智にホロリとさせられる、好評シリーズ第五弾。
レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
お鳥見女房シリーズの「巣立ち」が好きです。珠世一家の晴れの日、嫡男の祝言。ここに至るまでの道のりもおもしろいですが、こうして晴れの日を迎える二人の気持ちと立場と…時代小説ならではの盛り上がりだと思います!そして、こちらはすでに落ち着いた感のある、源太夫一家。5人の子を連れた居候一家も居を構え、新たに迎えた嫁さん(笑)を加えた家族がほのぼのです。