いちご同盟
購入した作品の読み方あらすじ
中学三年生の良一は、同級生の野球部のエース・徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の少女・直美を知る。徹也は対抗試合に全力を尽くして直美を力づけ、良一もよい話し相手になって彼女を慰める。ある日、直美が突然良一に言った。「あたしと、心中しない?」ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死をリリカルに描いた長篇。
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レビュー・口コミ(3件) 一覧へ
※ネタバレありのレビューです。
5点自分の人生や生きていることについて考えさせられました。読んでとても良かったです。
5点長年読まれている名作です。私が読んだのは15歳を過ぎてからですが、さらっと書いてあるけれど長く強く、記憶に残る物語です。ピアノに対して鬱屈な環境、倦んだような毎日、突然に訪れた彼女との出会い。ラスト近く、横たわる彼女の「あなたがすき 死ぬほどすき」と、彼が静かな気持ちで弾きあげた「田園」の対比は、「いちご同盟」屈指の名場面で、忘れられません。