「パレスチナが見たい」

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あらすじ

幼稚園の先生が見た「パレスチナ」

パレスチナの人々は、家を壊され、家族を殺されても、翌日には花を植え、冗談を飛ばし、大声で笑う。武力で脅されても、この土地から動かないこと。そして子どもたちの教育をつづけること。それが私の見たパレスチナの「インティファーダ」だった。

人々は破壊された家にそのまま住みつづけていた。

瓦礫となった玄関の前でお茶をのむ女の子。

2002年3月14日トゥルカレム難民キャンプ(森沢典子・撮影)

封印された事件と人々の悲しみが、彼女の平易な言葉によって広く伝わり始めた。それは私たちジャーナリストにもできなかったことだった。

正直なところ、彼女がこれだけのことを成し遂げるとは思っていなかった。

広河隆一(フォトジャーナリスト)