花酔ひ

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あらすじ

『ダブル・ファンタジー』を超える、衝撃の官能世界! 恋ではない、愛ではなおさらない、もっと身勝手で、純粋な何か――。浅草の呉服屋の一人娘、結城麻子はアンティーク着物の仕入れで、京都の葬儀社の桐谷正隆と出会う。野心家の正隆がしだいに麻子との距離を縮めていく一方、ほの暗い過去を抱える正隆の妻・千桜は、人生ではじめて見つけた「奴隷」に悦びを見出していく……。かつてなく猥雑で美しい官能世界が交差する傑作長篇。

レビュー・口コミ(2件) 一覧へ

  • 苦しくなる。やはり、性の生々しさを女の作家、というか村山由佳さんが描くとこんなにすごいものが出来るのか、という感じ。

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    4点
    ももみまさん
  • 既婚女性に是非読んでほしい本です。
    官能小説となるとなかなか読む勇気が・・・と、なりますが、この作者さんはとても綺麗で上品な文章で表現しています。
    花酔ひ、着物、京都、朝顔、葬儀屋、不倫、皮、虫・・・非日常的なのにどこか身近に感じてしまう単語と文章を身近にいそうな登場人物が堕ちていく。
    その堕ちていく様が何故か不思議と暖かく感じます。
    堕ちていくきっかけはどこにでもありそうで誰でも腹の底で抱えているかもしれない。
    自分と照らし合わせる事は残念ながらなかなかできませんが(?)読み入ってしまう一冊でした。
    花酔ひというタイトルには妖艶なイメージをもつのでぴったりです。

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    なおちぃさん