韓国徴兵、オレの912日

購入した作品の読み方

あらすじ

ほとんどの韓国人男性が経験する兵役の実態とは!?
ユーモアたっぷりの読みやすさに、過激な内容は一気読み間違いなし!
戦慄走る上官のしごき、地獄のガス室訓練、トイレの使い道は多種多様、射殺事件まで……
細かく描き込まれた挿絵30点収録。

※本作品は彩流社発行『韓国陸軍、オレの912日 いま隣にある徴兵制』(2004年6月)の文庫版、講談社発行の『韓国徴兵、オレの912日』(2006年5月)を電子書籍化したものです。

<本文より>
「お前ら、生きて帰れると思うなよ」
 オレはごくりとつばを飲み込んだ。
 小便がちびりそうなほど縮み上がっているオレたちは、じっと俯いたまま誰もが押し黙っている。
「お前らの命は、今日からオレたちが預かった。ぶっ殺してやるから覚悟しとけよ。オイ」
 そう言いながら軍人がゆっくりと近づいてきた。そしてオレの斜め前の学生らしい男の襟をいきなりひっつかんだ。そして襟首に鼻をくっつけて、くんくんと臭いをかいだ。
「……お前ら、社会の臭いがするなあ……あ?」
 軍人はゆっくりと言った。学生の青い坊主頭がぶるぶると震えていた。
「ここは、社会の臭いは禁止されているんだ。これからお前らの社会の臭いを消す」

<目次>
●1章「陸軍議政府訓練所」編
1:訓練所入所
2:戦闘訓練開始
3:実弾射撃訓練その(1)
4:実弾射撃訓練その(2)
5:地獄の化生訓練
6:恐怖の高所訓練
7:頭でトイレ掃除
8:手榴弾投擲訓練
9:献血は楽しいな
10:あこがれの週刊誌