大阪ばかぼんど 夫婦萬歳

購入した作品の読み方

あらすじ

「この本売れるかな」「ひとつだけいい方法がある」「なんやて…」「名前変えるねん。赤川一郎とか西村京次郎と」。時に蔑み、罵り合いながらも妙味が詰まった夫婦の会話。食べ残しカレーからラーメン、汁粉、ケーキ、果物と何でも口に入れ、緑茶とコーヒーをがぶ飲みするという食生活―。ハードボイルド作家が日々を赤裸々に明かすエッセイ集。

レビュー・口コミ(2件) 一覧へ

  • この「オーデュボンの祈り」は不思議な話でしたね。伊坂さん読んだのこれが初めてで、出てくるキャラクター一人ひとりが独特の雰囲気を持っていて、不思議だけどみんな魅力的だった。唯一普通なのが主人公。普通だからこそ、普通の人の主観を代弁していてそこが物語を一味もふた味も面白くしている。舞台は仙台港近くの離島、という設定。特に、仙台ゆかりの場所出た記憶はないけど、やっぱり仙台人必読です。

    ...もっと見る
    デーパダッタさん
  • 疫病神シリーズ「破門」で直木賞を受賞された、作家黒川博行さんのエッセイ「大阪ばかぼんど 夫婦萬歳」。ハードボイルド小説からは想像もできない、日本画家の奥さま「よめはん」との掛け合いがとても面白いのです。「この本売れるかな」と黒川さんが聞けば、「よめはん」は「名前変えるねん。赤川次郎とか西村京太郎とか」など、喧嘩を売っているかのような、でも小気味よい会話にクスリと笑ってしまいます。黒川さんの小説は会話のテンポが良いのですが、日々このような「よめはん」との機転のきいた会話で鍛えられてるのかな?など想像してしまいます。そのほか意外にも黒川さんは料理上手で「よめはん」よりもよく食事を作られていることなど、日々の暮らしが赤裸々に綴られていて、この本を読んだ後は、小説だけではなく黒川さんの飾らない人柄も好きになっていることでしょう。

    ...もっと見る
    shinagyunさん