インシテミル
購入した作品の読み方あらすじ
アルバイト情報誌に掲載されていた仕事は「ある人文科学的実験の被験者」になれば、時給1120百円…つまり11万2千円がもらえるというもの。これは誤植か? そんな仕事が実在するのか? 破格の条件につられて応募し、選ばれたのは12人の男女。とある地下施設に閉じ込められた彼らは、<実験>の内容を知り驚愕する。それは、より多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった──。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場! 映画化原作。
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レビュー・口コミ(4件) 一覧へ
実際にはあり得ないけどあり得そうな体験を本にしたかのような。面白い。
3点面白いミステリー小説!誰を信じて、誰を疑えばいいのか想像しながら読み進めていく作品!想定外のラストを迎え「そう来るか!」と思わせてくれて面白い小説です!
5点コンビニで立ち読みして人生が変わる!?命がけでアルバイト!?出会った美女はファムファタール!?というすごいシチュエーションのミステリー小説です。あらゆる状況が非常識で非日常ですが登場人物は非常によくいるタイプの人たち(笑)。個性的なキャラクターも「いるいる」というほど日常に接するタイプの人たち。一人また一人と脱落していく中、誰が最後に笑うのか?誰が犯人なのか?異常な空間に「インシテミル」登場人物たちは、読者は、果たしてなにを得るのか?(笑)ラストは賛否両論あると思いますが、私は後日譚も詳細に書いてほしかったと思いました。
第8回本格ミステリ大賞の最終候補にノミネートされ、2010年には映画化もした代表作『インシテミル』。『そして誰もいなくなった』に代表されるクローズド・サークル(周りから完全に隔離された状況)で起こる殺人事件を題材にした作品です。「ナイト」というロボットが現代的な設定で、夜中に部屋から出た場合に警告したり、死傷者の回収や現場の清掃を行うのが面白い。登場人物たちの混乱に巻き込まれず、冷静に推理する主人公が実に見事で、ラストの謎解きは圧巻です。誰もが納得する面白さで、長編ですがあっという間に読み終えることが出来ます。本格ミステリーファンにオススメです。