ノモンハン(下)

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あらすじ

心の底から激してくるものがある。あれだけの悲惨な戦訓がありながら、三年後に日本は、ガダルカナル攻防戦で全く同じ失敗の図式を繰り返しているのである。異るところは、ノモンハンが茫漠とした平原と砂漠、ガダルカナルは南溟に浮ぶジャングルの孤島であることだけで、日本の作戦指導は全く同じ愚を繰り返した。あのころ、日本人とはいったい何であったのか。あれから、日本人は変ったであろうか。変った、と、私は確信をもって答える勇気を持たない。(あとがきより)