ぼくと、ぼくらの夏
購入した作品の読み方あらすじ
高校二年の気だるい夏休み、万年平刑事の親父が言った。「お前の同級生の女の子が死んだぞ」。偶然のことでお通夜へ出かけたが、どうもおかしい。そして数日もしないうちに、また一人。ぼくと親しい娘ではなかったけれど、可愛い子たちがこうも次々と殺されては無関心でいられない。担任の美人教師とやくざの娘で心ひかれる少女と力を合わせて、ぼくは真相を解きあかそうとこころみる。ほんのりと大人びた少年少女が体験する鮮烈な心の揺れを描き、開高健氏に絶賛された都会派青春小説。
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セミの声もうっとうしいくらい暑い夏に「ぼくと、ぼくらの夏」ははじまった。当たり前のような顔をした日常に、突然の非日常が入り込んだ。クラスメートの死、父の初恋話、そして彼女。ぼくの父が恋した女性の娘が特別な人になった夏。父の最後の恋の結末は、淡々としていながら深い余韻を残しました。