妊娠カレンダー
購入した作品の読み方あらすじ
出産を間近に控えた姉に、毒に染まっているだろうグレープフルーツのジャムを食べさせる妹……妊娠をきっかけとした心理と生理の繊細、微妙なゆらぎをみごとに描く、第104回芥川賞を受賞した「妊娠カレンダー」。住人が消えてゆく? 謎に包まれた寂しい学生寮の物語「ドミトリイ」、小学校の給食室に魅せられた男の告白「夕暮れの給食室と雨のプール」。透きとおった悪夢のようにあざやかな三篇は、すべて小川洋子の独特な静謐な世界を堪能できる珠玉の短篇集です。
レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
日常の中にポツリと浮かんだ悪意。それが段々広がって鮮やかに染められるように怖さも広がる。初めて読んだ小川作品で、とても鮮烈でした。
5点