乱反射
購入した作品の読み方あらすじ
幼い命を死に追いやった、裁けぬ殺人とは? 街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、飼犬の糞を放置する定年退職者……小市民たちのエゴイズムが交錯した果てに、悲劇は起こる。残された新聞記者の父親が辿り着いた真相は、法では裁けない「罪」の連鎖だった!
レビュー・口コミ(2件) 一覧へ
貫井先生の、作品の中で一番好きです。
読み終わって暖かい気持ちになりました。
おすすめです4点第63回日本推理作家協会賞受賞作『乱反射』。選考委員の北村薫が「『乱反射』に与えないようなら、推理作家協会賞の存在意義はない」と主張したほどの名作です。北村薫は『慟哭』の帯も担当しているので、貫井氏を評価しているのだなぁと感じました。本作は「法で裁けない罪」について考えさせられる深い作品で、ミステリー、推理の枠を超えた感動があります。読書の面白さを改めて感じることのできた名作でした。