川あかり
購入した作品の読み方あらすじ
川止めで足止めを食っている若侍、伊東七十郎。藩で一番の臆病者と言われる彼が命じられたのは家老の暗殺。向こうも既に対岸まで来ているはずだ。川明けを待つ間、思いもかけぬ市井の人々と触れ合い、気弱な七十郎の心は千々に乱れる――。
レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
「蜩の記」のあとに読んだ作品です。これで、葉室麟が大好きになりました。藤沢周平に似ていると言われますが、たしかに時代背景や藩の内紛、人間模様などよく似ていますが、作風は異なります。葉室産のほうが「燐」としていますね。この「川あかり」は、私が葉室産の読んだ中で一番良いと思っています。清々しさが藤沢作品以上です。「蜩ノ記』はあまり良くなかったこともあり、この本との出会いは良かったです。