新・水滸伝 第三巻

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あらすじ

官軍との戦いを勝ち抜き、勢力と名声を拡大していく梁山泊軍だったが、首領の晁蓋が落命。
次期首領を決めるに当たり、戦果をあげた宋江が首領につくこととなった。
梁山泊の頭領は百八人になり、ここに竜虎山から解き放たれた百八の魔星が集結したのだった--。
吉川英治の渾身の遺稿、最終巻!

・小張飛の名に柳は撓められ、花の美戦士も観念の目をつむる事
・牢番役の鉄叫子の楽和、おばさん飲屋を訪ねてゆく事
・登州大牢破りにつづき。一まき山東落ちの事
・宋江、愁眉をひらき。病尉遅の一味、祝氏の内臓に入りこむ事
・百年の悪財、一日に窮民を賑わし、梁山泊軍、引揚げの事
・宋江、約を守って花嫁花聟を見立て。「別芸題」に女優白秀英が登場のこと
・木戸の外でも猫の干物と女狐とが?み合いの一ト幕の事
・蓮咲く池は子を呑んで、金枝の門にお傅役も迷ぐれ込むこと
・狡獣は人の名園を窺い。山軍は泊を出て懲しめ狙うこと
・官衣の妖人があらわす奇異に、三陣の兵も八裂の憂目に会うこと
・羅真人の仙術、人間たちの業を説くこと
・法力競べの説。及び李逵を泣かす空井戸の事
・禁軍の秘密兵団、連環馬陣となること
・さらに注ぐ王軍の新兵器に、泊兵は野に生色を失う事
・屋根裏に躍る“牧渓猿”と、狩場野で色を失う徐寧のこと
・工廠の鎚音は水泊に冴え、不死身の鉄軍も壊滅し去ること
・名馬の盗難が機縁となって三山の怪雄共を一つにする事
・三山十二名、あげて水滸の寨へ投じる事
・木乃伊取り木乃伊となり、勅使の大臣は質に取られる事
・喪旗はとりでの春を革め、僧は河北の一傑を語ること
・売卜先生の卦、まんまと玉麒麟を惑わし去ること 他