新・水滸伝 第二巻

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あらすじ

腐敗しきった政治の中、反骨心を持った義の雄たちが、官に対する不満を胸に各地より梁山泊へと集い始める。林冲をはじめ、王進、李逵、武松、呉学人、楊志、宋江など続々と梁山泊を目指し、躍動を始める――。
中国最大の伝奇小説を、吉川英治が大胆に意訳。生身の人間の夢と欲望が壮大な世界観の器に盛られ、興奮の一大マンダラと化す。

・隣りで売る和合湯の魂胆に、簾もうごく罌粟のの性の事
・色事五ツ種の仕立て方のこと。金蓮良人の目を縫うこと
・梨売の兵隊の子大人の秘戯を往来に撒きちらす事
・姦夫の足業は武大を悶絶させ、妖婦は砒霜の毒を秘めてそら泣きに泣くこと
・死者に口無く、官正道なく、悲恨の武松は訴える途なき事
・武松、亡兄の怨みを祭って、西門慶の店に男を訪う事
・獅子橋畔に好色男は身の果てを砕き、強慾の婆は地獄行きの木驢に乗ること
・牢城の管営父子、武松を獄の賓客としてあがめる事
・蒋門神を四ツ這にさせて、武松、大杯の名月を飲みほす事
・城鼓の乱打は枯葉を巻き、武行者は七尺の身を天涯へ托し行くこと
・緑林の徒も真人は啖わぬ事。ならびに、危かった女轎のこと 他