唇に小さな春を

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あらすじ

人生のパレットに置かれた様々な色の物語。

川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞を受賞した、ショート・ストーリーの名手による珠玉の小説集。
生と死、光と闇の間に遍在するさまざまな色。私たちにあまりに身近でありながら日頃意識することのない、ふとした瞬間にたちあがるひそやかな色。様ざまな事象が醸し出す「色」が小さな愛おしい物語を静かに語りかけます。
単行本未収録の、色のある掌編も3編収録。
「青」「桜」「黄緑」「オレンジ」「白」「黄金色」「銀」「紅」「朱鷺」「紫」「藍」などの色彩をまとった18編の短編と、3つの掌編からなる色彩のハーモニーをお楽しみください。