プリズンホテル 1 夏
購入した作品の読み方あらすじ
極道小説で売れっ子になった木戸孝之介の身内で、ヤクザの大親分の仲蔵が、温泉リゾートホテルのオーナーになった。招待された孝之介は驚いた。なんとそのホテルは任侠団体専用だったのだ。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ。さまざまな人たちがこのホテルで交差する。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家などなど、奇妙な人々が繰り広げる、涙と笑いの物語。シリーズ第一作。
レビュー・口コミ(2件) 一覧へ
笑いあり涙ありバランスよく読めて好きな小説です。
5点4巻出ておりますこの小説は、浅田次郎さんの代表作の一つと言えるでしょう。泣かせの次郎が洒落を効かせたプリズンホテル。1999年にドラマ化されており、武田鉄也さんが出演されていました。男らしさ、人間の優しさ等がふんだんに書かれており、人情溢れた一冊です。おもしろおかしな小説家がホテルに宿泊中の切なく、そして笑える物語。ヤクザの方が沢山出てくるんですが、要は侠とはこうあるべき!という教科書の様な小説です。ヤクザはともかく、大きな男を描くのが大得意の浅田節、まっすぐな人間が好きな方にお勧めです。またタイトルにある様に季節も楽しめる様になっております。1巻はプリズンホテルでの爽やかで大騒ぎな夏です。