漁人の闘い

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あらすじ

南緯六〇度を東進する桝富の最終案を聞いて、ニュージーランド出漁中の各漁撈長がびびり出した。そんな高緯度を歩いた経験がなかったからだ。……そのへんの海は、氷山が確実に浮いている。
「夜も昼も目を皿にして走った。氷山を四マイル手前で発見したこともあった。そのまま走っていたら正面衝突だった。……」(第四部「決断」より)