確率論的思考
購入した作品の読み方あらすじ
常に白か黒かの回答を求める「二元論」、結果でしか判断しない「結果論」、失敗を常に個人の努力不足に求める「努力万能論」―危険性・デメリットの多いこれら「非」確率論的思考とは対極に位置する考え方が、「確率論的思考」。世界は不確実であるという前提に立ち、物事を確率論的に捉える考え方だ。
本書では金融市場の例のみならず、ローマ・古代中国・日本の歴史から、科学、進化論、社会心理学、著名企業の実例まで、様々なエピソードをもとに「物事の本質は確率であり、世界は不確実性に支配されている」ことを示し、そうした世界ではどのように考え、生きるべきかを説く。知的な読み物としても楽しめ、ビジネスの世界で生きるすべての人に有用だが、特に若手の金融関係者にとってはその人生とキャリアに大きな影響を与えるであろう1冊。