プリズム
購入した作品の読み方あらすじ
小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。ガラス切りを使って外された窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが……『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んだ衝撃の問題作。
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『プリズム』は2000年度本格ミステリ・ベスト10にも選出されている人気作です。ある意味ミステリーの固定概念を覆した衝撃の作品と言えます。ミステリーといえば、最後は「この人が犯人だ」とはっきり書かれるものですが、この作品の面白さは真実が一つではないところにあります。『慟哭』と同じ創元推理文庫で出版されていますので、せっかくなら合わせて読むのも楽しいと思います。