日月めぐる

購入した作品の読み方

あらすじ

江戸末期、駿河(するが)の小藩。その岩場からは、美しくも怪しい紺碧(こんぺき)の渦が川面(かわも)に見えた。流れゆく時と川と人。男女は渦に巻き込まれるように人生を移ろわせ、時に後悔し、時に鬱屈を抱え、あるいは平凡でも底光りするような日常を過ごし、いつしか果てていく。それもあり、これもあり。しみじみと美しい7つの物語。(講談社文庫)

レビュー・口コミ(1件) 一覧へ

  • 連作短編集です。前回の主人公のその後がちらっと出て時間が続いて物語になっている形式がすきなので、楽しく読みました。「日月めぐる」とありますが、変わらずあるモノとめぐるモノの関係を、知らず知らず考えながら読んでいました。私は特に嘘ばかりついていたのに未亡人と養子と家族になる男の話が好きです。

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    soratasyaさん