光待つ場所へ
購入した作品の読み方あらすじ
大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。書下ろし一編を含む扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。(講談社文庫)
レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
直木賞作家辻村深月の短編集『光待つ場所へ』。『スロウハイツの神様』の登場人物が主人公になった短編が収録されていますので、『スロウハイツ…』を読了されてから読むことをオススメします。5編収録なので読みやすいですし、私は『スロウハイツ…』ファンなので『チハラトーコの物語』が特に好きです。作家の実力は短編でわかる、という人がいますが、その理論でいけば辻村深月は本当に実力がある作家だと思います。