江田島殺人事件
購入した作品の読み方あらすじ
江田島の主峰・古鷹山が炎上し、短剣を腹部に突きたてた不審な焼死体が発見された。そして10年――。帝国海軍の象徴・東郷元帥の盗まれた短剣の行方を追って浅見光彦が江田島へ。奇しくもその日、発見された短剣で男が「自殺」した。3つの短剣に秘められた戦後40余年の繁栄に酔いしれる日本の悲劇とは!? (講談社文庫)
レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
この作品は重いテーマを扱っているせいかもしれませんが、内田先生にとっても忘れられない作品だそうです。冒頭の「作者もわけがわからず書いたシーン」が終盤になって、すべてにつながる精神の根底をあらわたしていた事実。私も震えました…「江田島殺人事件」はいまなお読み継ぐべき作品だと思います。忘れてしまいたい歴史、受け止めるしかない人、各人各様に時間は平等に流れている、と実感します。