小説 金田一少年の事件簿(3) 電脳山荘殺人事件
あらすじ
パソコン通信で知り合った互いの本名も素性も知らぬ七人の男女。人里離れた山荘で彼らが初めて顔を合わせた夜、恐るべき殺意の罠が始動した。皆殺しを目論む犯人の意外な動機、金田一少年が看破した殺人トリックとは?
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レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
まんがで有名ですが小説版もあります。こちらはパソコンがメインになるお話。雪に包まれた「嵐の山荘」です(笑)それに見合う趣向がおもしろいです。読者にだけ仕掛けられたトリックには、だまされました(笑)。誰もが身に覚えのあるほんのかすかな罪悪感…それこそが犯人の動機。「金田一少年の事件簿」でよくお目にかかる過去の因縁が動機、というパターンですが、確かに動機になりうる、人を殺して余りある心情でした。もしかしたら、犯人にたどり着く探偵こそが、犯人の気持ちに寄り添う、ただ一人の人なのかもしれません。