ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
購入した作品の読み方あらすじ
地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。(講談社文庫)
レビュー・口コミ(2件) 一覧へ
健全な母と娘の関係とは何か、お互いに理解し合う努力が必要だと思った。最後までハラハラドキドキで、面白かったです。
3点『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞受賞し鮮烈デビューした辻村深月の代表作『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』。メフィスト賞は西尾維新、真梨幸子など多くの人気作家を輩出している有名な賞ですが、辻村深月はその中でも1,2を争う出世頭であることは間違いないでしょう。その彼女の人気を確固たるものにしたのが本作。母と子の確執、とミステリーをうまくかけあわせ、辻村作品らしい作品に仕上がっています。ドラマ化も計画されていたほどの名作ですので、辻村作品を読んだことがなくても楽しめると思います。