子どもたちは夜と遊ぶ(下)
購入した作品の読み方あらすじ
交わることのない、人の想い。切ない終わりがやってくる。「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に2人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならない――。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。(講談社文庫)
レビュー・口コミ(3件) 一覧へ
浅葱。この名前になんでかめちゃくちゃ惹かれる。こわくてでもやめられないおもしろさ。辛くて愛おしくて何度でも読みたくなる。
5点怖いけど、大好きです。登場人物達が皆愛すべき存在。本当に大好きです。
5点「i」のために望まない殺人を繰り返す浅葱。救いを求めるその手を月子は握り返すことができるのでしょうか。ミステリーなのに涙が止まらない、とても完成度の高い作品です。『子供たちは夜と遊ぶ』は、デビュー作『冷たい校舎の時は止まる』を読んだ後に読むことをオススメします。辻村作品は(伊坂幸太郎のように)全体が少しずつ繋がっているので、単体でも楽しめるがシリーズとしても楽しめる作品が多いです。本作に出てくるキャラクターは、その後『ぼくのメジャースプーン』、『本日は大安なり』にも出てくるのでそちらもオススメします。