サラダ記念日
購入した作品の読み方あらすじ
生きることがうたうこと、うたうことが生きること…なんてことない24歳が生み出した感じやすくひたむきな言葉。31文字を魔法の杖にかえ、与謝野晶子以来の革命的情熱歌人誕生とうたわれた、空前絶後の大ベストセラー。
レビュー・口コミ（1件） 一覧へ
俵万智さんの最初の歌集です。初版は１９８７年なので３０年近く前、スマホどころかケータイすらどこにも出てきませんが、古いとは感じません。着眼点、選ぶ言葉、みずみずしい若さが随所に潤っている、でも確かに俵万智さんの歌、と実感します。『「また電話しろよ」「待ってろ」いつもいつも命令形で愛を言う君』『何してる？ ねぇ今何を思ってる? 問いだけがある恋は亡骸』『我が友はクリームコロッケ揚げておりなんてったって新婚家庭』そして「サラダ記念日」。心の移り変わりやたった一瞬が歌に読まれてハッと見直す瞬間。原点だと思います。