Voice 2025年1月号

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あらすじ

特集1は「2025年の世界」。2024年は日米ともに波瀾の展開のまま幕を閉じそうです。日本では自民党総裁選を経て石破新内閣が発足しましたが、10月の衆議院選挙で自公が過半数割れの「大敗」を喫するなど、石破政権は早くも正念場を迎えています。他方、アメリカの大統領選では、トランプ候補が激選州すべてを獲得する「圧勝」を収めました。トランプ氏の「カムバック」で、世界が混迷を極めるのは間違いありません。来る2025年は「内憂外患」という言葉が、まさに当てはまる1年になるでしょうが、日本ははたしていかに現下の危機を乗り越えるべきなのか。石破茂首相の「危機のリーダーシップ」を厳しく問う山内昌之氏の論考や、トランプ氏が仕掛ける「関税戦争」の地政学的リスクを論じるジャック・アタリ氏のインタビューのほか、泉房穂氏と福田充氏の対談などをお届けしています。特集2は「松下幸之助が憂えた政治」。一経済人である松下幸之助は、なぜ抜本的な政治改革を求めたのか。主著『崩れゆく日本をどう救うか』の刊行から50年、そして生誕130年を迎えるいま、その政治観を見直しながら現代日本の課題を考えます。松下政経塾で学んだ鈴木康友・静岡県知事と村井嘉浩・宮城県知事、三日月大造・滋賀県知事の特別鼎談を掲載しています。そのほか、エドワード・ルトワック氏の巻頭インタビューや、日本貿易会と三井物産の会長を務める安永竜夫氏の特別インタビューも必読です。