蔦屋重三郎事件帖二 謎の殺し屋

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あらすじ

田沼意次が失脚し、老中首座となった松平定信は、贅沢を禁じ、彩りと艶のない生活を強制した。影響は出版にも及び、公儀をおもしろおかしく批判する読物を禁じ始めた。出版業を開始し斬新な企画でたちまち頭角を現した蔦屋重三郎が刊行した、朋誠堂喜三二と恋川春町の黄表紙は、定信の今の政を風刺したもので、いつ公儀の咎めを受けてもおかしくなかった。ある寄合の帰り道、頭巾をかぶった浪人らしき男が重三郎に突然、襲いかかった。右脇腹を斬られるもなんとか逃げ延びた重三郎は、剣の達人でもある喜三二とともに犯人探しに挑む。人気作家による書き下ろし新シリーズ、第二弾!