決定版 蔦屋重三郎のことがマンガで3時間でマスターできる本

購入した作品の読み方

あらすじ

2025年度のNHK大河ドラマは
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』
蔦屋重三郎の生涯です。

江戸時代に浮世絵や小説などの出版を行なった、日本初の「出版プロデューサー」蔦屋重三郎。
その人生をシリーズの親しみやすいマンガと解説で紐解きます。マーケティングやブランディング、人脈構築術など、ヒットを生んだその考え方や行動指針には、現代のビジネスにも通ずるヒントがたっぷり詰まっています。

■もくじ

はじめに ─ なぜN H K は放送1 0 0 周年に「 蔦屋重三郎 」を 選んだのか?

序章 江戸の町民メディアを席巻〈蔦屋重三郎の人生〉

吉原で生まれ、7歳で引手茶屋・蔦屋の養子になる吉原で書店『耕書堂』を開店する
読みやすい『吉原ガイドブック』でライバルを圧倒
「稽古本」や「往来物」の出版で経営の基盤を固める
狂歌サロンで人脈を作り、日本橋の一等地に書店を開く人気の文化人を独占して、「黄表紙」の出版を開始する
「寛政の改革」の中、写楽の役者絵で再起する
蔦重も勝てなかった江戸煩い、質素倹約に命を奪われる

第一章 逆転集客法〈金なし、実績なしが成し遂げた下剋上〉

なぜ小さな本屋が大手出版社との競争に勝てたのか?
「吉原」の環境を活かして、貸本商売を始める
武士、商人、町人など様々な身分のニーズをキャッチする遊女たちの地位を上げて、「吉原の救世主」となる
花魁になれるのは、一握りの遊女だけだった
制作費はゼロ円、他人の財布で豪華本を出版する 狙いは旦那衆! 本を売らないで儲ける奇策とは?
吉原にブランドを築き、「メディア王」の道を歩みだす堅実商売に努め、戦闘の準備は常に万全だった
流行をつかんで仕掛ける〈話題を独占するバズらせ術〉

第二章 才能を形にする天才、「いいとこ取り作戦」で大成功

江戸は習い事が大流行、ニーズを読んで市場を独占浄瑠璃& 歌舞伎の豪華すぎる競演を手がけて大儲け芝居見物は江戸の推し活、千両役者は嫉妬された 蔦重が率いる「天明の文学サロン」が誕生
人気作家と実力絵師をヘッドハンティングする狂歌師の「蔦唐丸」が目論んだ歌壇外交とは?
狂歌と浮世絵のタッグ、気鋭の新人の歌麿を起用する洒落本の「S NS化」で、読者層を拡大する
「下らない」なんて言わせない、江戸は流行の発信地

第三章 人材ネットワーク〈人たらし蔦重の人脈構築術〉

吉原生まれだからこそ構築できた異業種交流大物を動かすには、「金」ではなく「智」が重要
キーマンをロックオン、第一人者を見抜いて味方につける吉原の接待は「粋」と「通」、知的な遊びが流行
吉原の粋な遊び方、花魁を笑わせる恋愛テクニック第一印象「面白ぇやつ」で、相手の懐に飛び込む キーマンの掟、良い人脈は良い人材を引き寄せる
身分や職業の差別なく、才能のあるエンタメ人材と交流する作家をその気にさせる「プライド操縦術」とは?
「下ネタ狂歌」も粋にしてしまう歌麿の妙
若くて無名な食客に一流の世界を体験させる
「人材」とは「人財」。才能には投資を惜しまない

第四章 才能プロデュース〈能力を見抜く、引き出す、魅せる〉

女性が放つ美を見抜く天才、喜多川歌麿
無名の新人が真実を残酷に写し取る、東洲斎写楽マルチの才能でエンタメの帝王へ、山東京伝
江戸文壇の重鎮は二足の草鞋を履いていた、大田南畝蔦重に惚れ抜いた宝暦の色男、朋誠堂喜三二
エリート武士にして黄表紙の祖、恋川春町蔦重と京伝を踏み台にした奇才、曲亭馬琴
等身大の旅行記で流行作家になる、十返舎一九蔦重が才