欲ばらない練習

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あらすじ

■必要な欲と不必要な欲を見分ける賢さを身につけよう

皆さんは欲ばりすぎて失敗したことはありませんか。
あるいは意欲が湧かなくて困ったことはありませんか。
あるいは他人の欲望や執着に悩まされたことはありませんか。

この本は、人間なら誰でももっている「欲望」についてよく考え、
「欲望」と賢くつき合えるようになるための書です。

■本書は高校生でも読めるようにやさしく書かれてあります。

そして、大学生でも、大人でも、高齢者でも、ビジネスの成功者でも、
知識が豊富な人でも得るところがある内容だと思います。

なぜなら、どんなに知識や人生経験のある人であっても、社会的に立派な方であっても、
案外自分の欲望についてはよく知らず、欲に振り回されていたり、
欲をかきすぎて失敗してしまうことはよくあることだからです。

欲について無知だと、一時の欲に負けることで、失敗を繰り返したり、
人生を棒に振ってしまったり、いつまでも幸せになれなかったり、成長の機会を逃してしまいます。
欲を満たしても、なぜか虚しく感じることも少なくありません。

■「欲望」の影響は、個人の問題だけには留まりません。

社会も、地球さえも、人間の欲望によって動かされています。

欲をよく知り、欲をコントロールすることは、個人の幸せのためだけではなく、
これから地球人が生き残り、あらゆる生命が平和に共存するためにも、
必須の知識と技術だということなのです。

しかし、欲をすべて捨てることができるかというと、
なかなかそれはできないし、欲がなかったら人生つまらないと思う人も多いでしょう。

この本は欲をすべて捨てることを勧めるのではありません。

それは完全な覚りを目指す出家修行者がやることです。

世俗の社会で暮らす私たちは、欲を完全に断つことは困難です。

■私たちは欲によって行動し、その行動によって経験が生まれ、その経験から多くのことを学びます。
ですので、欲のエネルギーを使って生きることは、私たちの成長に欠かせないことですし、大切な学びの原動力になるのです。

しかし、欲ばりすぎたり、欲望の対象に強く執着すれば、かえってうまくいかなくなったり、
手に入れられないことで悩んだり、絶望したり、嫉妬したり、さまざまな苦しみが増えるというのも事実です。

必要のある適度な欲望はよい効果ももたらすことがあるけれども、
欲ばり過ぎないほうがよいことが多いのです。

幸せになるためにこそ、欲についてよく知り、「欲ばらない練習」が必要なのです。

すべての欲を捨てようとするのではなく、必要な欲と、
そうでない欲を慎重に見分けて、必要でない欲望を過剰に「はらない」ようにする練習が必要なのです。

■本書の目次
・Ⅰ 欲を知る【知識編】
1章 欲ばるとどうなってしまうのか?
2章 幸せになる心
3章 欲の分析と取り扱い方
4章 出家修行で見えた真実
・Ⅱ 欲との賢いつき合い方【実践編】
5章 掃除
6章 シーラ
7章 ダーナ
8章 知足と感謝の瞑想