紺碧の海

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あらすじ

八丈島生まれの留吉は、大工の棟梁をしている同郷の半右衛門の誘いで横浜へ移り、奉公先で商いを覚え異国語も学ぶ。偉ぶらず、やることは大胆で、強引さのある半右衛門に憧れていた留吉は「半右衛門の役に立ちたい」と思い続け、27年後ウィリアム商館で番頭を務めるまでになっていた。「鳥島へ行かないか?」半右衛門に声をかけられ島へ渡ると驚くべき光景が広がっていた。「おい! 羽を毟るのは丁寧にしろよ。売り物にならなくなっちまう」品定めに厳しい商売人の留吉は南洋開拓に命を懸けたこの男にますます魅了されていく!