ぼくの心は炎に焼かれる 植民地のふたりの少年

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あらすじ

1951年のケニア。11歳の白人少年マシューが寄宿学校から自宅の農場へ戻ってくると、まわりの柵が以前の2倍の高さになっていた。このところ、白人移住者から土地を奪還するために結成されたキクユ族の組織、マウマウ団が活動を激化させ、白人の経営する農場に侵入して破壊行為をしたり、農場で働くキクユ族に宣誓を強いてマウマウ団に加入させたりしていたせいだ。兄弟同様に育った黒人ムゴは、台所で下働きをしている。ムゴは、時にマシューに頼みこまれて嘘をつくはめになり、結果自分が叱られるという目に合うことも。そんなふたりが住む地域にも、マウマウ団が訪れ、ひそかに黒人たちを支配下に入れ始める…。同じころ、寄宿学校に転入してきた父親が警察官のランスは、キクユ族は全員がマウマウ団で信用ならないかをマシューに吹き込む。マシューとムゴの視点で交互に物語は描かれていく。アフリカの歴史の一場面を描き出す。