哲学と自己啓発の対話
購入した作品の読み方あらすじ
いつもありがとうございます。玉田龍太朗『哲学と自己啓発の対話』第2巻(全2巻)ついに刊行です。
おかげさまで本巻は、次の3つのパートから構成されています。
まず第1巻で好評だった巻頭カラー「ギリシア・世界哲学会議アテネ大会の訪問記」をうけて、第2巻では冒頭に約十倍の大幅ページ増で巻頭カラー「イタリア・世界哲学会議ローマ大会の訪問記」を掲載しています。
つづいて第2巻の第一章には、雑誌『フィルカル』(株式会社ミュー)にシリーズ「ポピュラー哲学の現在」(企画:稲岡大志・大阪経済大学准教授)として連載され好評のうちに終了した「哲学と自己啓発の対話II」の第1~5回分を収録しました。
さらに第2巻の第二章では、百川怜央流の自己暗示法アファメーション「良くなるよ/わたし毎日/あらゆる面」の基礎となったフランスの薬学者エミール・クーエの理論と実践が分かりやすく解説されています。
ベストセラー『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社刊)のサブタイトルは、『自己啓発の源流「アドラー」の教え』となっていますが、やっぱり本書で紹介したこの『自己啓発の淵源「クーエ」の暗示』を併せて検討してこそ、はじめて自己啓発の端緒を考えていくことができるように思うんですよね。
なお、この哲学の立場をとる者と自己啓発の立場をとる者の両者が意見交換をして互いに何か新しい気づきを得ようとする試みは、実際のところディアローグ(対話)のスタイルをとったモノローグ(独白)であり、哲学的にいうと単に一つの思考実験を行っているにすぎないものですが、実際に各人が独立した人格をもって著作の出版を行うなど実践的な活動をしていることを顧慮すると、この試みは「思考」実験というよりむしろ「試行」実験と呼ぶほうが適切だと思われます。
本当についてますね。感謝。
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