そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?
松波太郎(著) 1,980円
あらすじ
────コトバとも分かり合えない著者真骨頂の四篇
たった一音が発音できずに自国から疎外された“クィ”が望む真の「故郷」
サッカーからヒトの起源にまで自国をとび出し還っていく「イベリア半島に生息する生物」
ひらがな、カタカナ、漢字・・・・・・アトラクションさながら文字を乗り越えていく「あカ佐タな」
“お金を払ってまで覚えないといけないようなモノだっただろうか?”著者デビュー作「廃車」「LIFE」に登場した猫木豊が子の国語習得の前で立ちつくす「王国の行方――二代目の手腕」
【目次】
故郷
イベリア半島に生息する生物
あカ佐タな
王国の行方──二代目の手腕
【著者】
松波太郎
1982年三重県生まれ。文學界新人賞、野間文芸新人賞受賞。著書に『よもぎ学園高等学校蹴球部』、『LIFE』、『ホモサピエンスの瞬間』、『月刊「小説」』、『自由小説集』、『本を気持ちよく読めるからだになるための本』、近著に『カルチャーセンター』。