大井川流域の文化 IV 縄文時代 後晩期

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あらすじ

70年に及ぶ大井川流域における埋蔵文化財へのアプローチ。シリーズIVは縄文時代後期・晩期について紹介。

土器づくりたちが、「どうだ、これ以上のものを作れるか」と腕を競い合ったのではないかと思われる縄文時代中期。その後葉から、寒冷化が始まったといわれています。そして、縄文時代後期・晩期と呼ばれる時期に移ります。この時期になると、作られる土器は、繊細で洗練された感じのものもありますが、これまでと比べてかなり地味なものに変わってきているように感じます。呪術具といわれている特殊な遺物が増え、寒冷化により生活が大変になってきたのだと考えられています。このような時期にも、縄文人は生活の跡を残しています。

【目次】
はじめに
1 川根本町内の遺跡
(1)下開土遺跡
(2)山王遺跡
(3)高村遺跡
(4)上長尾遺跡
(5)神貝平遺跡
(6)大島遺跡
(7)釜ノ口遺跡
川根本町内特殊石器・装飾品等出土一覧表
川根本町の打製石斧が多い遺跡
(1)沢間原遺跡
(2)下村II遺跡
(3)宮ノ腰遺跡
(4)地名原遺跡
2 島田市の遺跡
(1)風西遺跡
(2)馬平遺跡
島田市内の特殊石器
3 藤枝市の遺跡
(1)寺畑遺跡
(2)萩の平遺跡
4 焼津市の遺跡
(1)弁天遺跡
5 静岡市清水区の遺跡
(1)天王山遺跡
6 浜松市春野町の遺跡
(1)麻舟山遺跡
(2)里原遺跡
(3)塩沢遺跡
(4) 観音谷遺跡
7 掛川市の遺跡
(1)メノト・栗下遺跡
巻末付表 「大井川流域の文化」遺跡別掲載ページ一覧表

【著者】
池田純
1942年生まれ。日本考古学協会員。静岡県文化財保護指導員、川根本町文化財保護審議会委員などを歴任。