倒凶十将伝　巻之九

もはや人類は滅びるしかないのか……世界が闇に覆われるその時、微かに見えた希望の光とは!?

　魔界の蓋が崩壊し、中から炎の巨人が出現した。物理的攻撃も霊的攻撃も一切、受け付けない巨人に、自衛隊や国連軍の兵士たちが次々と犠牲になっていく。そんな状況に苛立ちを隠しきれないアメリカと、巨人を倒すことにより現世魔王が完全に復活してしまうことを恐れる日本。各国がそれぞれの思惑で牽制しあう中で、白金は一つの決断をする。武の幽将が編み出した起死回生の秘策とは……!?
　コミカライズやアニメ化もされた人気の伝奇オカルト・アクション巨篇、第９弾。巻末に電子版あとがきを追加収録。

●庄司 卓（しょうじ・たかし）
小説家。日本SF作家クラブ会員。1963年生まれ、東京都足立区出身。製薬会社勤務、アニメ雑誌ライター、ビデオゲーム会社テクノスジャパン勤務を経て、1992年に富士見ファンタジア文庫より『ダンシィング・ウィズ・デビルス』でデビュー。代表作『それゆけ！　宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』、『倒凶十将伝』、『トゥインクル☆スターシップ』、『グロリアスドーン』。『倒凶十将伝』は1999年にOVA化。『それゆけ！　宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』は1996年にOVA化、1999年にテレビアニメ化されている。