あの子をわかる、育ちに向き合う

購入した作品の読み方

あらすじ

目の前にいる「あの子」への確かな理解と、すべての教職員に向けてやさしく語られる問題解決に向けたヒント

カリスマ保健室の先生が贈るシリーズ第2弾は、さらに現場の教師に寄り添った内容です。トラブルを繰り返すなど対応が悩ましい子どもの行動がどのような背景により引き起こされているのか、著者の豊富な経験と専門知識にもとづいて複数の可能性を提示し、対応について書かれています。続く第二章では担任教師の責任の範囲を改めて考え、校内の先輩や管理職、養護教諭ら専門性の高い同僚、またはスクールカウンセラーなど外部機関との連携の重要性を解説。第三章では学校単位での体制づくりに向けた提言があり管理職にもおすすめです。

【目次】
I 子ども理解を深める
[1]発達の課題
(1) 繰り返すトラブル ほか
解説◎子どもと共に教師も成長するという意識を持つ
[2]心理的な課題
(1) 登校しぶり ほか
解説◎子どもの成長と教師の役割
[3]環境の理解
(1) 事実を認めない子ども
(2) 養育能力に課題のある保護者 ほか
解説◎子どもは様々な家庭環境の中で生きている
全体解説 子どもの成長を信じることから始めよう

II 教師の役割を再考する
[1]子どもとの関係
(1) 子どもの反発 ほか
解説◎教師として何を大切にするか
[2]保護者との関係
(1) 保護者からの苦情 ほか
解説◎共に育てるという意識を持つ
全体解説 教師に求められる資質について考える

III 適切な環境を構築するために
[1]教育相談の仕組みを見直す
(1) 中規模小学校事例:「子ども理解の時間」が対応に繋がらない ほか
[2]心について学ぶ
参考文献、資料

【著者】
澤栄美
昭和33年生まれ。国立熊本病院附属看護学校卒業・熊本大学養護教諭特別別科・岐阜大学大学院教育学研究科修了。昭和56年4月より38年間、熊本県及び熊本市の養護教諭として小中学校に勤務。熊本市養護教諭会会長等の役職を歴任し、平成31年3月定年退職。現在、熊本市スクールカウンセラー、熊本市教育委員、日本学校心理士会熊本支部副支部長。
平成25年文部科学大臣優秀教職員表彰の他、教育、学校保健分野での表彰多数。
養護教諭専修免許・看護師免許と公認心理師・学校心理士資格を有する。