あらごと、わごと 魔軍襲来

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あらすじ

【呪師とは呪禁師とも呼ばれ、常人にはない異能を持って、古より人ならざる魔と戦ってきた者たちである――】平安中期の常陸の国。凶悪な大豪族・源護に虐げられていた十一歳の下女あらごとに、物を動かし浮かす不思議な力が目覚めた。あらごとは悪夢の館からついに脱走、平将門に庇護される。一方、都では、あらごとと瓜二つの娘わごとが女流歌人に仕えていたが、やはり、先を見通せるという謎の力に目覚めた。後の高僧・良源により、それを呪師の力と知った直後から、わごとは闇の組織に狙われるようになる。難を逃れるため、呪師の地・紀州に向かわんとするわごと。内海を越えて大呪師の姥にまみえんとするあらごと。だが、それは共に恐怖の黄泉への旅路であった。魔の手によって、東西に引き裂かれた双子少女に、さらに魔王が迫る、圧倒的時代奇譚!