バイヨンの月 カンボジアのゆたかな伝統の再生

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あらすじ

カンボジアの伝統的絹織物の復興と再生に取り組み続けた森本喜久男(IKTT創設者)の幻の草稿が甦る!

IKTT(クメール伝統織物研究所)を設立し、カンボジアの伝統的絹織物の復興と再生に取り組んできた故・森本喜久男が22年前に著した草稿が甦る!カンボジア内戦を生き残った女性たちの手の記憶を甦らせ、その技術を若い世代に継承させるだけでなく、染め織りとともにある暮らしの再生を目指す村「伝統の森」を作り上げるに至った経緯と背景を、詳細な註ならびに現在に至るまでの経緯と解説とともに書籍化。カンボジアの国王から「この布にはカンボジアの心がこもっている」との称賛を得るに至った絣布が生まれるまでの足跡がここに!

【目次】
第一部【花】 自然の恵みを受け継いで
第二部【鳥】 布に込められた伝統の技
第三部【風】 よみがえった黄金の繭
第四部【月】 新たなる出発
エピローグ 『バイヨンの月』執筆後の森本さんとIKTTの歩み(西川 潤)
IKTT設立以前の森本さんについてわたしが知っているいくつかのこと(西川 潤)
編集を終えて
参考文献・関連資料
森本喜久男とIKTTのあゆみ
IKTTについて

【著者】
森本喜久男
IKTT(Innovation of Khmer Traditional Textiles Organisation)創立者。1948-2017。
内戦下で途絶えかけていたカンボジア伝統の絹織物の復興と、伝統的養蚕の再開、若い世代への染織技術の継承に努める。2003年には自給的な染め織りが可能な工芸村「伝統の森」を立ち上げた。この村は現在では、敷地のほぼ半分を木々の再生エリアとして保全・育成しつつ、約150人が暮らす「新しい村」として行政的認可を得るまでに成長。