星からきたボーイフレンド

購入した作品の読み方

あらすじ

津原やすみ(津原泰水)の少女小説復刊企画第一弾、〈あたしのエイリアン〉シリーズいよいよ刊行! 当時のあとがきとプロフィール、新井葉月によるイラストレーションを再録。特別付録に創作ノートを公開。

あたし、百武千晶は、高校一年生。すべての不思議な出来事は、ある秋の夜、クラブで遅くなった帰り道に、大きなながれ星を見たことから始まった。その後に、近道の、神社の境内を歩いていたら、オレンジの髪に緑の服という、まるで外国人のような少年に会ったの。びっくりして逃げたあたしを、どうしたことか、少年が追いかけてきた。やっと家に着くと、ママが「あら、ホシオくん、おかえりなさい」って言ったんだ。あたしは何も知らないのに、NYからきたイトコだっていうの。ホシオくん、あなたはいったい誰なの・・・・・・!? 人気シリーズとなった〈あたしのエイリアン〉の原点、千晶とホシオの出会いの物語。

【目次】
プロローグ
1 暗闇の転倒
2 突然のイトコ
3 ワンダーランド
4 あたしの話聞いて
5 はたして彼の正体は
6 意外にして強烈な弱点
7 原宿なんか大っきらい!
8 続原宿なんか大っきらい!
9 1/7の憂鬱とラブレター
10 星降る夜のフェミニスト
11 ハウスマヌカンの落胆
12 ショートケーキ作戦
13 ピンクの影追って
14 虹色の蛇の上昇
15 素敵なダンス
16 涙の宇宙船
エピローグ

あとがき
特別付録

【著者】
津原やすみ
1964年9月4日、広島県生まれ。青山学院大学卒。89年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。〈あたしのエイリアン〉〈あたしのエイリアンEX〉シリーズなどで人気を博す。97年、津原泰水名義で『妖都』を発表後、〈ルピナス探偵団〉〈幽明志怪〉シリーズほか、『少年トレチア』『綺譚集』『ブラバン』『11 eleven』『ヒッキーヒッキーシェイク』『夢分けの船』など、ジャンルを横断して執筆活動を行う。22年逝去。翌23年、第43回日本SF大賞功績賞を受賞した。