ミカエルの鼓動
柚月裕子 999円
あらすじ
ぶつかり合う二人の医師の志。命を救えるのはどちらの正義か
大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。
あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。
「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。
そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。
大学病院の暗部を暴こうとする記者が、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。
二人の医師の「志」がぶつかり合い、大学病院の闇が浮かび上がる。
命を救うための、正義とは――。
気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。
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単行本 2021年10月 文藝春秋刊
文庫版 2024年10月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。