死の光に照らされて 自由に生きるための仏教の智慧
購入した作品の読み方あらすじ
老い・病・死・・・ 決して逃れることのできないこれらの苦しみと向き合うことが真の生へ繋がる。
老い・病・死・・・ 決して逃れることのできないこれらの苦しみから逃避するのではなく、むしろ向き合うことが真の生へ繋がるという。初期仏教の時代から伝えられるマラナサティ(死の気づきの瞑想)とマインドフルネスの実践、生と死を超えた解放への道が著者自身の豊富な経験を通して語られる。
巻末には仏教教義を深く知りたい方のための井上ウィマラ氏による充実した解説を収録。
【目次】
謝辞
本書中の用語について
序章 老いや死と連れ添って生きる
●五つの観察
第一章 最初の教え 老いからは逃れられない
心はいかに形成されるか
バランスを取り戻す
失われるのは誰の心か?
第二章 二つ目の教え 病からは逃れられない
健康を瞑想する
痛みを瞑想する
病気を瞑想する
第三章 三つ目の教え 死からは逃れられない
伝統的な瞑想法
●九つの観想
避けられない死
死は予測不可能
ダルマの実践、それだけが死の瞬間の支えになる
●大念処経による墓地の瞑想
そのあとに続くこと
第四章 四つ目の教え 行為の継承者
今死ぬべし
知るを生きる
第五章 瞑想を生きる 生と死に親しむこと
逃避を観察する
深遠な今というとき
付録 瞑想編 気づきの実践
訳者あとがき
仏教瞑想についての解説と資料(井上ウィマラ)
【著者】
ラリー・ローゼンバーグ
米国の瞑想指導者。1932年、ロシア系ユダヤ人の移民の家庭に生まれ、ニューヨーク市ブルックリンで育つ。社会心理学の博士号を取得し、シカゴ大学やハーバード大学などで教鞭をとったが、後に職を辞し世界各地で修行。ヨガや禅を経たのち、仏教のヴィパッサナー瞑想に出会ってからは、長年に渡ってその実践を続け、多くの人々に指導を行っている。
島田啓介
1958年群馬県生まれ。マインドフルネス瞑想講師、精神保健福祉士(PSW)、翻訳家。主宰する「ゆとり家」でワークショップやカウンセリングを行い、オンライン・コミュニティ「マインドフルネス・ヴィレッジ」では「村長」として活動している。
大学時代のうつ病と長期入院の経験から、自己治療の道を探りつつ、様々な実践を続けてきた。1995年には禅僧ティク・ナット・ハンの来日ツアーを先導、現在も師のマインドフルネス瞑想を紹介する活動を続けている。闘病時に洗礼を受けクリスチャンとなる。愛称は「だーさん」。
井上ウィマラ
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