わが子が家の外では話せないことに気づいたら読む本――かんもく【場面緘黙】改善メソッド
購入した作品の読み方あらすじ
家では活発でおしゃべりなわが子が、学校では何も話さない。
「人見知り」「内気」、「時間が経ったら自然と治る」と見過ごされがちなその症状は、
発達障害「場面緘黙症」かも知れない。
本書では、
少しでも早く症状の実態に気づき、適切な対応をとることによって、
どこでも話せる子どもにするための理解と対策をまとめた。
場面緘黙症は、
自閉スペクトラム障害(ASD)や注意欠如・多動性障害(ADHD)など、
近年認知が広まりつつある発達障害の一種でありながら、
「話さない」以外に目立った困りごとがないために、親が代わりに話す・答えるといったかばい方をしていると、
ますます話せなくなる悪循環に陥るので、まずは親が気づくこと。
著者が構築した「緘黙改善メソッド」の実践で、かんもくを克服した事例を多数紹介。
今すぐできる、親が子どもを助けるための本。
延べ4000人の親子をサポートしてきた著者が構築した
「緘黙改善メソッド」の実践で、「場面緘黙症」を克服した事例を多数紹介します。
●親が最良の支援者になるための重要な3つのステップ
①子どもへの正しい関わり方を知る
親子の関わり方を「行動」の視点から観察して、シートに記録していきます。
②場面かんもくについて正しい知識を学ぶ
定義について振り返り、正しい知識を学び、適切な改善法を見つけます。
③発話チャレンジの正しい手順を理解する
わが子の行動観察をしながら、人により場所により、どの水準までできて、
どの水準からできないかを確認し正しいサポートを行います。
場面かんもくの保護者に特化したかんもくペアレント・トレーニング
かんもくペアレント・トレーニングとは、
場面かんもくの改善に有効であるとされる、ストレスマネジメントとしての「リラクゼーション法」を、
「刺激フェーディング法」、「段階的暴露療法」などを組み合わせてプログラム化した独自のメソッドです。
■目次
・1 わが子が家の外で話せないことに気づいたら
・2 子どもを追い詰めてしまう? 気をつけたい親の対応
・3 今すぐ親にできるサポート【場面かんもく改善メソッド】
・4 年齢別10の事例解説で学べる!【場面かんもく改善ケース】
・5 Q&Aでわかる!「場面かんもく」について覚えておきたい応用知識
■著者 中之園はるな(なかのぞのはるな)
公認心理師、社会福祉士 メンタルケア心安代表
1960年、山口県で生まれ。熊本市に在住。
心理師として延べ2000人以上の患者を対象に心理検査やカウンセリングを行っている。
2013年、クリニックで初めて場面かんもくの子どもを担当したことがきっかけで、
その改善メソッドを研究・開発し、2020年には「メンタルケア心安」を設立。
コロナ禍を機に【ミライ開花SMPTⓇ】として場面かんもく改善講座を確立。
オンライン化したことから、国内外からのクライアントが受講中。
そのサポート人数は親子で延べ4000人。
9割の子どもにかんもく状態の改善傾向がみられる。
受講生の保護者からも、多くの喜びの声をいただいている。