千歳くんはラムネ瓶のなか 9
あらすじ
いつまでも色あせない、青に染まれ。
ついに藤志高祭が幕を開けた。
2か月の準備を経て、この3日間にありったけを注ぐ青春の祭典。
校外祭は優空の吹奏楽ステージ、体育祭は陽との二人三脚。応援団では、紅葉や明日姉たちと青色海賊団のパフォーマンスがひかえる。
そして最終日。俺、千歳朔こと優柔不断な王子さまは、白雪姫と暗雲姫のどちらかを選ばなければならない――。
なにもかもは掴めず、誰もが鏡に向かって問いかけている。
それでも俺たちは、たったひとつの望みにかけて、願う。
どうか今だけは。
いつまでも色あせない、青に染まれますようにと。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。