TUBE(チューブ)
あらすじ
2020年本屋大賞翻訳小説部門第1位『アーモンド』の著者が贈る、
すべての人の人生を応援する、心温まる物語。
失敗しても、また始めればいい。
つかんだ藁が浮き輪(チューブ)になって水面に浮かぶまで。
仕事なし、家族なし、運もなし、ないない尽くしの中年男の、人生改造プロジェクト!
一人の力じゃ難しいなら、他の人に応援してもらったらどう?
どこにでもいる平凡な中年男、キム・ソンゴン。
仕事にも家族にも運にも見放され、彼はついにこの世に別れを告げる決意をする……が、
それさえもあえなく失敗してしまう。
この世に舞い戻ったソンゴンが見つけたのは、とある一枚の写真――
そこには若かりし頃の彼が家族とともに写っていた。
何もかも今の自分とは違いすぎることに愕然とした彼は、写真の中の自分を真似てみようと、
まずは姿勢矯正から始めることに。そんな取るに足りない小さなチャレンジが、
やがてソンゴンの人生を大きく変えていく――。