夢に恋する!
購入した作品の読み方あらすじ
50歳にして指揮者を志した著者の80歳に至る道程とは。外国での活躍、外国の音楽家との交流など、夢を実現させてきた著者の人生を描いた自叙伝。
宮城敬雄
1944年大阪生まれ。一橋大学商学部卒業。50歳より指揮を白川和治、クルト・レーデルほかに学ぶ。ウィーンアカデミー指揮セミナーに参加。ホルストシュタイン、イヴァン・フィッシャー、オンドレイ・レナウト等に指導を受ける。2000年スロヴァキア・フィルを指揮しヨーロッパデビュー。以降毎年、チェコ・ナショナル響、スロヴァキア・フィル、サンクトペテルブルグ響、ハンガリー放送響、ソフィア・フィルなどを度々指揮。国内では、2001年サントリーホールにて新星日響(現・東フィル)と初協演、ミュンヘン響、ザグレブ・フィルとの日本ツアーを成功させた。スロヴァキア・フィルとは8回のコンサートを行う。2007年にはスーパーワールドオーケストラを指揮し、同年7月にはサンクトペテルブルグ響とロシア“白夜祭”に出演し聴衆を沸かせた。2008年ブダペストコンサートオーケストラ5月定期を指揮、プラハスメタナホールでチェコ・ナショナル響と“PROM IN PRAHA”に出演。国内でも北西ドイツフィル、レニングラード国立歌劇場管弦楽団と共演、チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」は、オーケストラ、聴衆の共感を呼び最高の“悲愴”と称された。この名演がきっかけで2009年サンクトペテルブルグ “Musical Collection”音楽祭へ招かれ、ロシアの聴衆にも感銘を与えた。2009年ニュルンベルグ響とドイツ公演に続き、大阪・東京でのコンサートツアーを行い、2010年“ソフィア音楽祭”に招かれソフィアフィルを指揮、同年自ら創立した国立シンフォニカーのデビューを飾り、2011年東北大学萩ホールにて東日本大震災復興支援チャリティコンサートを開催。2012年春には英国エリザベス女王のオーケストラ“ロイヤルフィルハーモニック”とロンドンデビュー、6月にプラハドボルザークホールでプラハ交響楽団を指揮。2013年秋には、スロバキアのスロバキアシンフォニエッタに招かれベートーヴェンプログラムを指揮した。ブラームスゆかりの地、オーストリアのペルチャッハで開催の第20回ブラームス国際コンクールの審査員に任命され、以降8年連続して審査員を務める。2017年サントリーホールで指揮者デビュー20年を記念し、“ブラームスの夕べ”を成功させた。8月にはチェコ チェスキークルムロフ夏の音楽祭にドイツのチュービンゲンフィルと続いてブダペスト交響楽団とザルツブルグモーツアルテウムでのコンサートを成功させた。2020年以降コロナで2年間総てのコンサートが中止となる中、2022年5月紀尾井ホールにてウクライナ支援コンサートを東京シティ・フィルと行い、文化庁の支援AFF2により、大阪でのウクライナ支援クリスマスコンサートを開催する。精神性の高い人生観と美学から生まれるダイナミックな指揮は聴く者に感動を与え、世界的にも高い評価を得ている。