学研・進学情報 2024年夏号
あらすじ
(1)視点・インタビュー:「大学入試学」の成立と「入試研究者」の養成、大学入試学会・倉元直樹・・・・・・昨年末に設立された大学入試学会。その背景には、期待外れに終わった大学入試改革があったという。そのうえで、学会を立ち上げることで、日本における「大学入試学」の成立と入試研究者の養成をつかさどるという。大学入試学会の今後の活動について、理事長の倉元直樹氏に聞いた。 (2)特集:2024年度入試から2025年度入試を展望する・・・・・・コロナ禍の緩和、共通テストの平均点アップにより強気の出願となった2024年度入試。近年の傾向として、総合型・学校推薦型選抜といった「年内入試」の比重が高まっている。また、2025年度は新課程入試の1年目。入試においては、大きな動きがあった1年目は、比較的に保守的な志望になる傾向があるが、果たしてどうなるか? 今年の結果から来年の入試を展望する。 (3)特別レポート:総合知を養う学生発案型教育プログラム―法政大学「サティフィケートプログラム」・・・・・・法政大学では、学生たちがプログラムの設計にかかわる学生主体の教育プログラムが動き出している。そこからは学部横断のプログラムにより学生が活気づいていることが感じられる。この動きが他大学にも広がっていくか? 法政大学の取り組みから、学生発案型プログラムを展望する。 (4)特別レポート:高校での探究学習―三重県立津東高校の「自分らしくプロジェクト」・・・・・・津東高校では、生徒が自信をつけ、自己肯定感を高める探究学習「自分らしくプロジェクト」が実践されている。自己肯定感を高めたいという高校は多いはず! そのような高校にとって、津東高校の取り組みは参考になるはずだ! (5)特別レポート:学研探究シリーズ・小論文講座・・・・・・「探究学習」については、何かをやらなければならないが、何をやったらよいかがわからないという高校が多く、やったとしても、やりっぱなしになっている学校が多いという。探究活動を単なる経験に終わらせず、文章に書くことで成果を定着させ、将来の進路につなげるために作られたのが「学研探究・小論文講座」だ。今回は、その内容について解説する。
- ジャンル
- 出版社