「空気の研究」の研究 ゲーム理論と進化心理学で考える大東亜戦争開戦と御聖断のサイエンス
あらすじ
「空気」は理論的に説明できる!
「空気」は理論的に説明できる!
終戦の御聖断は3回あった!
開戦の理由は誰もが知っていた!
対日石油全面禁輸の意外な真相とは?
ベンダサンの名義で語った本音!
旧日本軍の一下級将校だった山本七平氏が、その生死をさまよう過酷な体験をベースにし、日本人のために全身全霊で書き上げた『「空気」の研究』。しかし、40年以上たっても、彼の労作が現実にほとんど影響を与えていないことは、極めて不思議なことであると同時に悲しいことです。本書は、このことについての私自身のための備忘録です。(「まえがき」より)
【目次】
まえがき
序章 「空気の研究」の研究
【ミニ知識】山本七平氏と『「空気」の研究』について
第一部 大東亜戦争「意志決定」のサイエンス
第一章 開戦のサイエンス
【コラム】国民的人気があった東條英機
第二章 ゲーム理論のサイエンス
【コラム】空気を読まないがゆえに成功した新幹線
第三章 情報戦のサイエンス
【コラム】大東亜戦争の開戦は真珠湾攻撃ではない
第四章 御聖断のサイエンス
【ミニ知識】地方政治における「御聖断」
【コラム】オレンジ計画とレインボー・プラン
第五章 開戦を回避する方法はあったのか
【ミニ解説】開戦は「英霊に相すまぬ」からか
【コラム】源氏物語と戦艦大和の共通点
第二部 古代史のオマージュとしての近代日本
第六章 日本教とは何か
【コラム】日本人は本当に平和的な民族なのか
第七章 日本教のサイエンス
【コラム】日本人は本当に平和的な民族なのか
あとがき
主な参考文献
【著者】
金澤 正由樹
金澤 正由樹(かなざわ まさゆき)
1960年代関東地方生まれ。山本七平氏の熱心な読者。社会人になってから、井沢元彦氏と池田信夫氏の著作に出会い、歴史に興味を持つ。以後、独自に日本と海外の文献を研究。コンピューターサイエンス専攻。数学教員免許、英検1級、TOEIC900点のホルダー。